WindowsとMacは、それぞれ異なる特徴がある人気のオペレーティングシステムです。どちらもプログラミングに適していますが、目的や使いたいツールによって、どちらのOSを選ぶべきかは変わってきます。
そこで今回は、WindowsとMacの主な違いをプログラマー・エンジニア向けに解説します。おすすめのスペックや機種も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Windows vs Mac|概要と特徴

まずは、それぞれの概要や特徴から詳しく見ていきましょう。
Windowsの特徴
プログラマー・エンジニア視点で見たWindowsの主な特徴は次の3つです。
・世界中で広く使われている
・多様な価格帯のPCがある
・多くの開発ツールが対応している
それぞれ詳しく解説します。
世界中で広く使われている
Windowsは、世界中で広く使われているオペレーティングシステムです。Windowsを選択すれば、多くの人と同じ環境で作業できます。
プログラミングに関する情報やリソースもあふれているのも利点です。

困ったときに解決策を見つけやすいOSと言えます
最近は「プログラミングはWindowsでいい」という人も増えてきました。
多様な価格帯のPCがある
価格帯の幅が広いのもWindowsの特徴です。
高性能な機種から安価なエントリーモデルまで選択肢は豊富。初心者のプログラマーでも、自分の予算に合わせてPCを選べます。

初期費用がかからないのは嬉しいニャ
もちろん、徐々にアップグレードしていくことも可能です。
多くの開発ツールが対応している
IDE(統合開発環境)からオープンソースのコードエディタまで、プログラマーのニーズに合わせて豊富なツールを利用できます。対応しているプログラミング言語とフレームワークの種類も多彩です。

言語や技術を自由に選択できるのは大きなメリットですね
豊富な選択肢は学習の幅を広げ、柔軟に成長できる環境を確保できます。
Macの特徴
プログラマー・エンジニア視点で見たMacの主な特徴は次の3つです。
・開発者に人気がある
・デザインがスタイリッシュ
・マルウェアのリスクが低い
それぞれ詳しく解説します。
開発者に人気がある
Macは多くの開発者から支持を得ています。特にWeb開発とモバイルアプリ開発分野で人気が高いです。
人気の理由は安定性とパフォーマンスにあります。また、多くのプログラミング言語やツールがMacに最適化されているので、スムーズな開発作業も可能です。
将来的にプロの開発者を目指す場合は、Macを選択すると業界標準の環境に早くから慣れることができるでしょう。
ただし、ゲーム関連分野は開発者のMac離れも進んでいます。
デザインがスタイリッシュ
洗練されたハードウェアデザインはMacの大きな特徴です。

おしゃれだから部屋に飾っておきたいニャ

飾っておくだけじゃダメでしょ・・・
プログラミングにおいては、快適な作業環境も重要になります。
Macの美しいディスプレイや使いやすいトラックパッド、高品質なキーボードは長時間のコーディング作業を快適にします。
魅力的な環境で作業をすれば、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
マルウェアのリスクが低い
MacはWindowsと比較してマルウェアのリスクが低めです。
リスクが低い理由
Macのマーケットシェアが比較的小さい
macOS設計上のセキュリティ対策
プログラミングでは、さまざまななソフトウェアとツールをインストールしなければいけません。しかし、Macを使えばセキュリティ面のリスクを軽減できる可能性が高まります。
ただし、絶対に安全というわけではないので、基本的なセキュリティ対策は必須です。
Windows・Macとプログラミング言語別の相性
どのOSを選ぶかは、使用するプログラミング言語や開発環境によって大きく左右されます。
プログラミング言語別のWindowsとMacの相性を比較していきましょう。
Windowsとプログラミング言語の相性
WindowsはMicrosoftの.NETフレームワークやC#と相性が良く、エンタープライズ向けのアプリケーション開発に強みを発揮します。

ゲーム開発においてもWindowsは強力な選択肢です
DirectXを活用したゲーム開発や、Unityを使ったクロスプラットフォーム開発では、Windowsのパフォーマンスと互換性が大きなメリットとなります。
ゲームエンジンとデバッガツールの多くもWindows向けに最適化されているので、開発者にとって便利な環境であることに間違いはありません。
Macとプログラミング言語の相性
iOSアプリを開発する際にはMacが欠かせません。
Appleの統合開発環境(IDE)はXcodeです。XcodeはiOSやmacOS向けのアプリケーションを開発するための主要ツールなので、iPhoneやiPad向けのアプリを作る際には必須となります。
SwiftやObjective-Cを使ったアプリ開発においてはMacは理想的な環境になるでしょう。MacはUnixベースのシステムなので、PythonやRuby、Perlといったスクリプト言語との相性も悪くありません。
ターミナルは標準でUnixコマンドに対応しており、Linuxや他のUnix系サーバー環境での開発もスムーズです。

Web開発においてもMacのUnixベース環境は優位性があります
フロントエンド開発やバックエンド開発で使われるNode.js、Python、Ruby on Railsといったツールチェーンも設定しやすく、サーバー環境との互換性も高いです。
Dockerを使ったコンテナ開発でもMacは十分な性能を発揮します。
クロスプラットフォーム言語の対応
Javaはプラットフォームに依存しない言語なので、Windows・Macを問わず同じように動作します。
EclipseやIntelliJ IDEAなどのIDEもWin・Macのどちらでも使いやすく、モバイルアプリケーションからエンタープライズシステムまで幅広い用途に適しています。
Windows・Macの開発ツール比較

開発ツールについても、それぞれ比較してみましょう。
Windows向けの開発ツール
Windowsは、プログラミング初心者から上級者まで使える豊富な開発ツールを提供しています。もっとも有名なのは、Microsoftが開発した統合開発環境(IDE)のVisual Studioでしょう。
Visual Studioは、C++、C#、Visual Basic、F#などの言語に対応しており、Windowsアプリケーションの開発に強みを持っています。
無料版のVisual Studio Codeも人気が高く、軽量で多機能なコードエディタとして広く使われています。
Windowsユーザーには他にも多くの選択肢があります。たとえば、Javaの開発によく使われるEclipseやIntelliJ IDEA、Pythonプログラミングに適したPyCharmなどです。これらのIDEは、開発効率を高める機能を豊富に備えています。
Windowsはコマンドラインツールも充実しています。PowerShellは強力なスクリプト言語とシェル環境を提供し、開発者の作業を効率化します。
WSL(Windows Subsystem for Linux)を使えば、LinuxのコマンドラインツールやアプリケーションをWindowsで直接実行することも可能です。
Mac向けの開発ツール
MacにはXcodeという強力なIDEが無料で提供されています。
XcodeはAppleが開発したもので、iOS、macOS、watchOS、tvOSといったAppleプラットフォーム向けのアプリケーション開発に最適化されています。
Swift言語やObjective-Cを使用したアプリを開発する場合は、Xcodeが必須のツールになるでしょう。
MacはUNIXベースのオペレーティングシステムであるmacOSを採用しているので、多くのオープンソースの開発ツールを簡単に利用できます。
ターミナルアプリケーションを使えば、LinuxやUNIXと同様のコマンドラインツールも使用可能です。Web開発やサーバーサイド開発においても大きなメリットになります。
Windowsユーザーと同様に、さまざなIDEやテキストエディタの選択肢はあります。たとえば、Visual Studio Code、Sublime Text、Atomといった人気テキストエディタはMacでも利用可能です。
JetBrainsのIDEファミリー(IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStormなど)もMacに対応しており、各種プログラミング言語やフレームワークの開発に活用できます。
Macの特徴的な開発ツールとしては、Homebrewというパッケージマネージャーが挙げられるでしょう。Homebrewを使えば、多くの開発ツールやライブラリを簡単にインストールして管理できます。

開発環境の構築と維持も容易です
インフラエンジニアがMacを使う理由

MacはUnix系OSでWebサーバーやデータベースといった開発環境の構築が容易なので、開発に注力しやすいというメリットがあります。

デザイン系の業務に適したソフトウェアが多いのも魅力です
海外ではLinuxを主に使う環境が多く、Windowsの需要も依然として高い地域があります。
ただ、近年ではクラウドネットワークが普及しているので、MacBookを使うエンジニアも増えています。
エンジニア向けのプログラミングに最適なPCのスペック
今からプログラミングを始めたいいう人は、PCのスペック選びで迷ってしまうかもしれません。
ここからは、エンジニア向けのPCのスペックを詳しく紹介していきます。
CPU
プログラミングの基本的な作業なら、最低条件はIntel Core i5 かAMD Ryzen 5 以上です。推奨条件は Intel Core i7 以上、AMD Ryzen 7 以上になります。

ただ、並列処理や仮想マシンの利用が増える場合は高性能なCPUが必要です
将来的にゲーム開発やデータ解析、機械学習などを行なう場合は、CPUの性能を重視したほうがいいでしょう。
メモリ(RAM)
推奨条件は16GB 以上です。16GB以上あれば複数のタスクや仮想マシンをスムーズに操作でき、効率的に作業が進められます。
基本的なプログラミング作業は8GBでも十分ですが、複数のアプリを同時に開くと遅くなる可能性はあります。
ストレージと容量
推奨条件はSSD512GB 以上です。仮想マシンや大きなプロジェクトファイルを扱う場合は、さらに大きなストレージが求められます。
最低条件は SSD 256GBです。いずれにしても、HDDではなくSSDを選びましょう。データの読み書きが高速になり、全体的なパフォーマンスが向上します。
クラウドストレージや外付けドライブを併用するのもおすすめです。

バックアップや長期保存用として使えます
プログラマーにおすすめのWindowsとMac
ここからは、中・上級者プログラマーにおすすめのWindowsとMacを紹介していきます。
〇Windows
・Dell XPS 15 (9530)
・Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11
・Microsoft Surface Laptop Studio
〇Mac
・MacBook Pro 16インチ (M2 Pro / M2 Max)
・Mac Mini (M2 Pro / M2 Max)
それぞれ詳しく解説します。なお、初心者プログラマーにおすすめのPCはこちらの記事をご覧ください。
プログラマーにおすすめのWindows
まずはプログラマーにおすすめのWindowsを3機種ご紹介します。
Dell XPS 15 (9530)

Dell XPS 15 (9530)は、プログラミングのワークフローを最適を実現したマシンです。第13世代Intel Core i7-13620Hプロセッサーを搭載し、重いコンパイル作業や複数の仮想マシンの同時実行でも圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
15.6インチのInfinityEdgeディスプレイは長時間のコーディングでも目の疲れを軽減。深いブラックと鮮やかな色彩で、コードエディタの視認性を向上させます。
アルミニウム製の堅牢なボディと優れた放熱設計で、高負荷な開発作業でも安定した性能を維持することが可能です。
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11は、モビリティと高性能を追求するデベロッパーのための理想的な1台です。
伝統的なThinkPadのキーボードはタイピング時の触覚フィードバックが優れており、長時間のコーディングでも快適な入力を維持できます。
第13世代Intel Coreプロセッサを搭載しながら、約1.12kgという驚異的な軽さを実現。クライアントとの打ち合わせやリモートワークなど場所を選ばない開発作業を可能にします。
14インチのディスプレイはテキストの視認性が高く、IDEの多画面表示にも最適です。
Microsoft Surface Laptop Studio

Microsoft Surface Laptop Studioは、革新的なフォームファクターと高い処理能力を組み合わせた先進的な開発マシンです。
独特のヒンジ機構により、ラップトップ、タブレット、クリエイティブキャンバスの3つのモードを作業スタイルに応じて変形できます。
第11世代Intel Core H シリーズプロセッサとデジタルペンエクスペリエンスで優れたパフォーマンスを発揮。14.4インチの高解像度PixelSenseディスプレイは、スムーズなスクロールとテキスト表示を実現します。
プログラマーにおすすめのMac
続いて、プログラマーにおすすめのMacを3機種ご紹介していきます。
Apple 2023 MacBook Pro 11

Apple 2023 MacBook Pro 11は、プロフェッショナル向けに設計されたパワフルなノートパソコンです。
高速な処理能力と優れたエネルギー効率を実現。プログラミングだけではなく、映像編集や3Dレンダリングといった要求の厳しいタスクもスムーズにこなせます。
高解像度のLiquid Retina XDRディスプレイは驚異的な色再現性とコントラスト比を提供。クリエイティブな作業を行う際に理想的な環境を提供します。クリエイティブなプロフェッショナルやハイエンドユーザーに最適な1台です。
Apple 2023 Mac mini M2

Mac mini M2はコンパクトなデスクトップコンピュータです。最新のM2チップを搭載し、高速な処理能力と優れたエネルギー効率を実現します。
プログラミングやグラフィック、動画編集などの高負荷な作業もスムーズ。Thunderbolt 4ポートやUSB-Aポートなど豊富な接続オプションを備えており、外部デバイスとの連携も容易です。
まとめ
使いたいプログラミング言語や開発ツールによって、WindowsとMacのどちらが適しているかは異なります。目的に応じて最適な選択ができるように、選び方をしっかりチェックしておきましょう。


