プログラミングの案件を受けたいけれど、ポートフォリオの必要性がわからないという方も多いと思います。
結論から言えば、未経験者や実績が少ないエンジニアほどポートフォリオは必要です。クライアントはスキルや意欲を目で確認できる形で判断するため、実力を証明できなければ案件の獲得は難しくなります。
〇おすすめのプログラミングスクール
ディープロ
ディープロは、現場で使えるスキルを最短で習得できるプログラミングスクールです。実務レベルの設計からプログラミングまで徹底して学べます。メンターへの質問は無制限です。
RUNTEQ
実務レベルのWebエンジニアを育成するオンラインプログラミングスクール。開発会社が運営しており、実践型カリキュラムと手厚い就職支援が特徴です。
WPHack講座
HTML・CSS・WordPressを基礎から学べるオンライン教材。完全サポートコースなら初心者も安心して実践的に習得可能。
本記事では、プログラミング案件におけるポートフォリオの作り方をわかりやすく解説します。案件を取りたい人や、副業・フリーランスとして一歩を踏み出したい人は、ぜひ参考にしてください。
プログラマーの案件獲得に欠かせないポートフォリオとは

ポートフォリオとは、自分のスキルや成果物を「形として見せる」ための実績集です。
プログラミング分野においては、過去に作成したWebサイトやアプリ、システム開発の成果物などをまとめたスキルの証明書のような内容になります。クライアントが技術力や思考プロセス、デザイン感覚、コードの品質を直接確認するためにも欠かせません。
プログラミングの世界では資格や学歴よりもスキルが評価の中心になるため、未経験者でも自主制作や学習課題を通じてポートフォリオを用意すれば、十分に実力をアピールできます。
ポートフォリオは単なる作品集ではありません。仕事の進め方や問題解決力を伝えるツールです。制作物の作成目的や課題解決のプロセスなどを明確にすることによって、コードやデザイン以上の価値を持ちます。

転職活動やスカウト型サービスでもポートフォリオは重視されます
ポートフォリオは、プログラマーやエンジニアの信頼・実績・成長を可視化する戦略的なツールと考えていいでしょう。
職務経歴書とポートフォリオの違い
職務経歴書が「何を経験してきたか」を言語化するドキュメントであるのに対し、ポートフォリオは「どんなアウトプットを生み出せるか」を視覚的・実証的に示す資料です。職務経歴書は「説明」、ポートフォリオは「証明」の役割を果たします。
| 職務経歴書 | ポートフォリオ | |
| 主な目的 | 経歴・担当業務の説明 | 実績とスキルの証明 |
| 表現方法 | 文章や箇条書き中心 | 作品・コード・画像など実物中心 |
| 判断材料 | 経験年数、担当範囲 | 成果物の完成度、技術力、思考力 |
| アピール軸 | 経験の量(過去) | 実力と可能性(現在・未来) |
| 使われる場面 | 転職・採用書類 | 案件提案・実績提示・面談 |
| 評価者の視点 | どんな仕事をしてきたか | どんな価値を生めるか |
フリーランスや副業で案件を受ける場合、クライアントは履歴書よりも過去の実績やスキルを重視します。職務経歴書は入口の書類、ポートフォリオは最終判断の材料になると考えていいでしょう。
クリエイター職のポートフォリオとは
クリエイティブ職らおけるポートフォリオは「作品のクオリティ」と「表現力の方向性」を伝えるための中核資料です。作品を並べるだけでなく、コンセプトや解決したかった課題などを添えると説得力が高まります。
〇伝えるポイント
・Webデザイナー
サイト構成、配色、タイポグラフィ、UXの工夫点
・ライター
企画意図、リサーチ方法
・映像クリエイター
演出意図、編集技法
近年ではオンラインでの共有が主流となり、ポートフォリオ形式の自由度も高まっています。クリエイター職では見せ方も評価対象になるため、レイアウトや・UI設計まで意識したいところです。
エンジニア職のポートフォリオ
エンジニア職におけるポートフォリオは技術的ドキュメントです。一般的にはスマホアプリや自作ツールなどを中心に構成し、「解決した課題」+「使用した技術とその理由」を明確に伝えます。
プログラマーやフロントエンドエンジニアの場合、GitHubでのコード公開や、README.mdの説明内容が重視されると考えていいでしょう。

実務での開発姿勢も評価対象です
チーム開発経験がある場合は、役割分担とタスク管理の工夫もポートフォリオにまとめるとより信頼性が高まります。いずれにしても、コードを見せるだけでなく、生み出した価値を示す思考プロセスがエンジニアのポートフォリオです。
プログラマーの案件獲得にポートフォリオが必要な理由6つ

プログラマーの案件獲得にポートフォリオが必要な理由は、次の6つです。
・実績ゼロでもスキルを可視化できる
・他エンジニアとの差別化につながる
・やる気と将来性を伝えられる
・ミスマッチが減り契約率が上がる
・案件選びの幅が広がる
・信頼獲得に直結する
それぞれ詳しく解説します。
実績ゼロでもスキルを可視化できる
ポートフォリオがあれば、実績がゼロでも自分のスキルや理解度を可視化できます。架空案件として作ったWebサイトやアプリでも、設計意図や実装過程を丁寧に説明すればスキルの判断材料になるでしょう。
クラウドソーシングやSES(システムエンジニアリングサービス)の募集では、「実務経験不問だがポートフォリオ提出必須」という案件がほとんどです。

ポートフォリオは経験の代わりになる実力証明書です
学習段階から小さな成果物を積み重ねて公開しておくと、継続的な努力や技術習得の過程もアピールできます。
他エンジニアとの差別化につながる
案件の選考では他エンジニアとの違いも重視されます。ポートフォリオは差別化を最も強く打ち出せるツールです。
たとえば、同じ言語を扱える人が10人いたとしても、「デザインに強い」「UI/UXの理解がある」「API設計が得意」など、作品を通じて個性を伝えられるのがポートフォリオです。
作品を並べるだけではなく、プロジェクトの目的や成果をストーリーとしてまとめると、印象的な差別化につながります。
やる気と将来性を伝えられる
プログラマーのポートフォリオは現時点のスキルだけでなく、将来性を伝える手段でもあります。
未経験やキャリアチェンジを目指す場合、クライアントは伸びしろを重視します。そのため、自主制作のアプリや学習記録をまとめただけでも、やる気と将来性が伝われば、技術的な不足を補って余りある印象を与えることは可能です。
SNSやブログでポートフォリオを公開し、スカウトを受けた例も少なくありません。なお、READMEで技術を学んだ目的や改善点を書いておけば、今後の成長軌道を可視化できます。
ポートフォリオは、未来の能力を評価してもらうためのプレゼン資料と言ってもいいでしょう。
ミスマッチが減り契約率が上がる
案件選びや契約交渉の段階で発生するミスマッチの主な原因は、次の2つです。
・期待していたスキルと実際のレベルが違った
・成果物の完成イメージが共有できなかった
ポートフォリオがあれば、このようなすれ違いを事前に防げます。納品後のトラブルが起こりにくくなるのも大きなメリットです。信頼関係の構築がスムーズになるため、リピートや長期契約につながるケースも少なくありません。
また、プログラマー自身もポートフォリオを通じて得意分野や好きな案件タイプを整理できます。
案件選びの幅が広がる
ポートフォリオが充実していると、応募できる案件の選択肢が広がります。
たとえば、クラウドワークスやランサーズなどのプラットフォームでは、ポートフォリオの内容が検索結果や提案時の印象に直結します。未経験者でもスキルを示せれば、報酬単価が高い案件にも挑戦しやすくなるでしょう。
ポートフォリオを通じて希望する案件を明確にすれば無理のない提案も可能です。案件満足度やキャリアの明確化にもつながる重要なステップにもなります。
信頼獲得に直結する
フリーランスや副業として活動する場合、発注者との信頼関係構築がすべての出発点になります。初取引の際は実際に会うこともなくオンライン上で判断されるため、信用度を証明する材料が必要です。

クライアントにとって、ポートフォリオは仕事を任せる根拠です
丁寧に構成されたポートフォリオは、責任感や品質意識などの印象を自然に与えます。ポートフォリオサイトを定期的に更新していれば継続的なスキルアップも伝わり、信頼度はより高まるでしょう。
副業やフリーランスでは「スキル × 信頼 × 実績」の3軸が仕事の安定性を左右します。ポートフォリオは、3つを一度に補える最強のツールです。
プログラマーの案件獲得につながるポートフォリオの作り方【ステップ式】

プログラマーのポートフォリオの具体的な作り方は次のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。
STEP1|目的を決める
ポートフォリオを作る前に「誰に」「何を見せたいのか」を明確にします。目的を明確にしないまま作り始めると方向性が曖昧になり、どの案件にも刺さらない中途半端な内容になるので注意が必要です。
最低でも次の3点は必ず整理しましょう。
目的:転職/フリーランス案件/副業など
ターゲット:企業の採用担当者、個人クライアントなど
案件タイプ:Web制作、アプリ開発、AI開発など
たとえば、クラウドワークスで中小企業のLP制作を請けたい場合は、デザイン性よりも納期遵守・レスポンスの早さ・WordPress構築力を示す内容が有効です。自社開発企業への転職を狙うなら、コード品質・設計思想・Git運用力などが重視されます。
目的に合わせた見せ方を意識すれば、作品の方向性とメッセージが明確になります。
STEP2|スキルと制作実績を整理する
次に、スキルや制作経験を棚卸しします。

ポイントは現状の俯瞰的な可視化です
次のような要点で整理すとわかりやすいでしょう。
使用できる技術スタック:HTML/CSS、JavaScript、Python、PHP、React、Next.jsなど
制作したもの:学習中に作ったアプリ、模写コーディング、課題提出作品など
今後伸ばしたい領域:バックエンド構築、クラウド、AIなど
この段階では完成度よりも経験の可視化が目的です。スプレッドシートなどに「技術名/習得レベル/使用したプロジェクト」をまとめておくと、ポートフォリオ作成時にそのまま活用できます。
いずれにしても、提供できる価値を整理する作業が、クライアントへのアピールにつながります。
STEP3|ソースコードやデザインを整える
ポートフォリオの完成度を決定づけるのは見せ方です。特にソースコード・説明文・デザインの3要素を整えると印象が格段に上がります。
〇ソースコードの整え方
命名規則を統一する(例:キャメルケース/スネークケース)
コメントを適度に記載して読み手を意識する
可読性を重視したインデントとフォーマット
冗長なコードをリファクタリング
〇説明文(READMEなど)の整え方
プロジェクト概要
使用技術
機能一覧
工夫点
〇デザインの整え方
配色や余白を整え、情報の階層構造を明確にする
文字サイズと行間を統一して可読性を確保
スクリーンショットは明るい背景で撮影して視認性を高める
伝わりやすく整えれば、案件の獲得につながるポートフォリオが完成します。
STEP4|ポートフォリオを公開する
最後に完成したポートフォリオを公開します。公開するプラットフォームを迷った場合は、次のポイントを意識して選んでみましょう。
GitHub:コード公開・技術解説中心の作品に最適
ポートフォリオサイト(STUDIO・Vercel・Notionなど):ビジュアル重視の見せ方に向く
PDFポートフォリオ:応募書類に添付したい場合やオフライン面談用
Web上で公開する際は、URLを短く整えてプロフィールやSNSからアクセスできるようにしましょう。自分のドメインを取得しておくと信頼度が大幅に上がります。
プログラマーが案件獲得率を高めるポートフォリオ作成のポイント7つ

プログラマーが案件獲得率を高めるポートフォリオ作成のポイントは、次の7つです。
・課題解決のストーリーを明確にする
・デザインとUI/UXに配慮する
・READMEや解説文で思考プロセスを伝える
・スキルはすべて記載する
・オリジナリティを強調する
・ユーザー目線で作成する
・Webと紙の両方を用意する
それぞれ詳しく解説します。
課題解決のストーリーを明確にする
すぐれたポートフォリオは、問題発見から解決までの物語が見える構成になっています。

クライアントが知りたいのは作品の背景です
たとえば、デザインが美しいLPよりも、CVRを改善するためにCTA配置をA/Bテストして成果を上げたほうが説得力はあります。
ストーリーを明確にする際には、次のポイントを意識しましょう。
1.課題の定義:「○○な課題を抱えるユーザーに対し〜」
2.アプローチの説明:「△△の技術を使って□□を実現」
3.成果の提示:「ページ速度を30%改善」「操作性を向上」
4.振り返りと改善点:「今後は××機能を追加予定」
上記のようなポイントを取り入れれば、制作物がロジカルに評価される成果になります。
デザインとUI/UXに配慮する
コードが書けるだけで終わるポートフォリオは見る側に印象を残しません。見た瞬間に「使いやすそう」「整理されている」と感じさせるデザイン性とUI/UXの工夫が評価を大きく左右します。
フロントエンドやWeb制作系ではデザインの理解が案件獲得の決め手です。そのため、美しいUIよりも使いやすく考えられたUIを目指す必要があります。
ユーザー視点で操作しやすいレイアウトにするだけでも、完成度の高さを印象づけられるでしょう。
READMEや解説文で思考プロセスを伝える
READMEや説明文は軽視されがちですが、思考プロセスを伝えるチャンスです。
悪い例:「ReactでTodoアプリを作りました」
良い例:「チーム開発を想定してReactでコンポーネント分割を意識した設計を行いました。Reduxで状態管理を統一し、保守性と可読性を両立しました」
課題点や反省も正直に記載すると、改善意識がある人として評価が高まります。READMEの完成度は、ポートフォリオ全体の信頼度を左右する要素と考えましょう。
スキルはすべて記載する
ポートフォリオに記載するスキルは、学習中や習得中の技術も含めて構いません。クライアントは現時点の完成度よりも、関心がある技術や理解度を見ています。
ただし、羅列するだけではなく整理が必要です。
| 区分 | 記載例 |
| 実務レベル | HTML/CSS、JavaScript、React、PHP |
| 学習中・応用段階 | Next.js、TypeScript、Docker |
| 環境・ツール | Git/GitHub、Figma、VSCode、Firebase |
このようにまとめると、技術の幅と成長意欲の両方をアピールできます。各スキルの使用プロジェクトをリンクさせると、説得力が一気に増します。
オリジナリティを強調する
技術的に優れた作品であっても、他人の模倣や一般的なチュートリアル作品では、評価者の記憶に残りません。
技術的な挑戦もオリジナリティの源です。既存のテンプレートをそのまま使うのではなく、自分なりに改良を加えたり、APIやAIなど新しい技術を組み合わせたりすることで、成長意欲のある開発者としての姿勢を示せます。

本質的なオリジナリティとは、奇抜さではなく必然性のある個性です
自分の価値観や得意分野を自然に反映させた作品こそが、見る人の記憶に残り、数あるポートフォリオの中で唯一無二の存在感を放ちます。
ユーザー目線で作成する
ポートフォリオは自分のための作品集ではなく、見る人のためのプレゼン資料です。クライアントや採用担当者の視点を常に意識し、短時間で魅力が伝わる構成にしましょう。
・主要な成果物は上位に配置
・スマホとPC両方で快適に閲覧可能にする(レスポンシブ対応)
・説明文は簡潔にして専門用語は補足する
ユーザー視点を徹底すると、ポートフォリオ全体に伝える力が生まれます。採用担当者は1人の応募者に数十秒しか目を通さないことも多いため、第一印象の最適化が案件獲得率を高める最短ルートです。
Webと紙の両方を用意する
デジタル全盛の今でも、紙のポートフォリオは意外と強力な武器です。面接や展示会、勉強会など対面の場では紙資料を持参すると「準備が行き届いている」という印象を与えられます。
〇使い分けのポイント
・Web版:作品へのリンク・GitHub・SNS連携など、最新情報を網羅。
・紙版:重要作品のサムネイルとQRコードを配置し、説明を補完。
紙とWebを併用して、オンライン・オフラインを問わず評価されるエンジニアを演出しましょう。
プログラマーやエンジニアのポートフォリオ例と見本

技術力を可視化し、案件獲得や転職活動でアピールにつながる優れたポートフォリオを持つエンジニアの事例を紹介します。実際に公開されており、構成・見せ方・内容ともに参考になる2例を取り上げます。
Hoda’s Portfolio

Hoda氏のポートフォリオサイト「Hoda’s Portfolio」はサイトの構成がシンプルに整理されており、トップページから制作物まで直感的に遷移できます。
スキルセットはレーダーチャート形式で可視化されているのも特長です。また、技術の得意・不得意を視覚的に伝える工夫もされています。
ゲームプログラマー すーぴあ 氏

すーぴあ氏はゲームジャムやイベント出展経験が豊富なゲームプログラマーです。ポートフォリオサイト「Suupia’s Portfolio」では、2D・3Dゲーム、チーム開発での役割、技術的工夫などが実例として多数紹介されています。
例えば「Carry Block!」という3Dオンライン協力アクションゲームではUnity + PhotonFusionを使用し、チームリーダーとして開発を主導した経験を記載。また、「写真館<<黄泉の前>>」「猫は液体」といったゲームジャム作品も公開して作背景も詳述しています。
プログラマーがポートフォリオ完成後にやるべきこと

ポートフォリオの完成後にやるべき重要なアクションは、次の3つです。
・SNSやGitHubで発信する
・フィードバックをもらいブラッシュアップする
・継続的に更新する
それぞれ詳しく解説します。
SNSやGitHubで発信する
SNSとGitHubを活用した情報発信は、プログラマーやエンジニアにとって効果的な自己ブランディング手段です。
SNSでの発信では制作過程を共有しましょう。学習の過程や改善ポイントなどをリアルタイムで発信することによって共感や信頼が生まれ、クライアントとの自然な接点が生まれます。X(旧Twitter)やThreads、Zenn、Qiitaなどは技術者の交流が活発なため、ポートフォリオを公開するには最適な場所です。
GitHubでの発信も欠かせません。単にコードを置くだけでなく、コミットメッセージを丁寧に書いてREADMEで構成意図や改善点を記載して開発姿勢を伝えましょう。
また、SNSとGitHubを連携させると相乗効果が生まれます。SNSで紹介したコードや成果物にGitHubリンクを添えれば開発過程の確認も容易です。
フィードバックをもらいブラッシュアップする
SNSやコミュニティでは「「ポートフォリオを見て意見をください」と発信してみましょう。
意見を受け取った後は防衛的にならず、改善材料として受け止める姿勢が重要です。改善点はREADMEやSNSで修正履歴として公開すると成長の証明にもなるでしょう。
ポートフォリオをブラッシュアップする過程は新しい学びも生み出します。変化の発信は継続的に評価されるポートフォリオへと進化させる要素のひとつです。
継続的に更新する
ポートフォリオは作成したら終わりではありません。案件獲得後が本当のスタートです。
現場で得た知識や経験を反映し続ければ、ポートフォリオはキャリア成長を映す履歴書以上の資産になります。新しい案件で使った技術、改善したワークフロー、課題解決のエピソードなども定期的に追記しましょう。

実務ベースの更新を加えると現場対応力を伝えられます
ポートフォリオ内に更新履歴のセクションを設けるのもおすすめです。時系列で改善の軌跡を記録すれば、クライアントに継続的な進化と成長を印象づけられます。
継続的な更新は単なるメンテナンスではなく、成長を社会に証明し続ける行為です。時間が経つほど価値が増していくポートフォリオを目指しましょう。
プログラマーがポートフォリオを作成する際の注意点

プログラマーがポートフォリオを作成する際の注意点は、次の3つです。
・更新ストップとURL切れは印象ダウン
・商用利用と著作権に注意
・目的不明や説明不足の構成を避ける
それぞれ詳しく解説します。
更新ストップとURL切れは印象ダウン
更新日が1年以上前だったり、リンクが切れていたりすると、「活動していない」「技術が古い」と判断されてしまいます。

リンク切れも採用担当者が嫌うポイントです
404エラーやアクセス権限エラーが出ると、信頼度は一気に下がります。優れたスキルがあっても、たったひとつのリンク切れが杜撰な印象を与えてしまうのです。最低でも1か月に1度はメンテナンスを行いましょう。
公開先をGitHub PagesやVercelなどの安定したホスティングに統一して、古い作品をアーカイブ化するのも有効です。更新履歴を明記しておけば、定期的に活動している印象を与えられます。
商用利用と著作権に注意
他人の画像やソースコードなどをそのまま利用してしまうと、著作権侵害にあたる可能性があります。個人の学習目的であっても、公開ポートフォリオとしてWeb上に出す以上は、商用利用と同じ扱いを受けると考えてください。
次のようなケースは特に注意が必要です。
・他社サイトを模写した作品を自作サイトとして公開
・商用画像、イラスト、フォントの使用
・公開リポジトリ内に企業案件のコードや機密情報を含める
・学習教材の成果物を転載
これらはすべて、意図せずトラブルにつながる可能性があります。

フリー素材サイトの商用利用可ライセンスを確認して使えば安心です
模写や参考作品を掲載する場合は「出典:○○サイトを参考に制作」と明記すると、トラブルを避けながら透明性を確保できます。
目的不明や説明不足の構成を避ける
作品が多すぎたり、説明が短すぎたりすると、閲覧者はどのスキルを評価すればよいか判断できません。クライアントや採用担当者は1〜2分で判断するため、短時間で伝わるようにする必要があります。

目的は必ずひとつに絞りましょう
「Web制作の案件を取りたい」「アプリ開発に強いエンジニアを目指したい」など、明確な方向性に沿って構成を組むと、読み手が内容をスムーズに理解できます。制作意図が伝わるだけで評価は大きく異なります。
プログラマーにおすすめのポートフォリオ作成ツール・サービス

おすすめのポートフォリオ作成ツールやサービスは、次のとおりです。
・ペライチ/STUDIO/ジンドゥー
・GitHub Pages/Notion/Vercel
・WordPress
それぞれ詳しく解説します。
ペライチ/STUDIO/ジンドゥー
手軽にポートフォリオを持ちたい場合は、ノーコード/ローコード型ホームページ作成サービスがおすすめです。たとえば、ペライチはLP感覚で作れる点が特徴で、小規模なポートフォリオを短期間で公開する際に強みがあります。
STUDIOはよりデザインの自由度が高く、ノーコードながらカスタマイズ性を求める人におすすめです。ジンドゥーは初心者向けを重視した仕様で、テンプレート数やページ構成の簡易さに人気があります。
いずれもテンプレート依存のデザインが多く将来的な拡張性には劣りますが、初めて作るポートフォリオであれば特に問題はありません。
GitHub Pages/Notion/Vercel
ある程度技術的なスキルがある場合は、GitHub Pages、Notion(+連携公開)、Vercelなどを選択してもいいでしょう。
GitHub Pagesはリポジトリを使って自分のポートフォリオサイトを静的にホスティングでき、コード管理・バージョン管理の観点でも評価されています。
Notion+Vercelの組み合わせなら、Notionデータベースをベースにしてポートフォリオを構築し、Vercelでデプロイを行うことも可能です。エンジニアとして案件を狙うときにコードが公開されていれば、大きな強みになるでしょう。
WordPress
将来的にはブログやカスタム機能も含めて拡張したい場合は、WordPress を使った独自構築がおすすめです。運用コストが発生しますが、構築してしまえば自分の資産という観点でも大きな優位性があります。
案件獲得を目指すなら、WordPressで自分のポートフォリオ/技術ブログを一体化させると、サイト内ですべて展開できるようになるでしょう。
プログラマーのポートフォリオと案件獲得に関するFAQ
未経験でもポートフォリオがあれば案件を獲得できますか
未経験でもポートフォリオ次第で案件を獲得することは可能です。企業やクライアントは経験年数よりも何を作れるかを重視しています。完成したアプリやWebサイトを提示すれば、具体的な技術力を直感的に伝えられます。
ポートフォリオの完成度の目安はどのぐらいですか
ポートフォリオに100点満点の完成度は必要ありません。目的や課題解決力が伝わればOKです。完成度よりも内容とストーリー性が採用判断のカギになります。
企業・クライアントが見ているポイントは?
企業やクライアントがポートフォリオで重視するのは、見た目の派手さではなく再現性・論理性・信頼性です。ポートフォリオはスキルの証明書であると同時に、思考と姿勢を映す資料と考えましょう。
新卒エンジニアでもポートフォリオは必要ですか
ポートフォリオがあるほうが圧倒的に有利です。新卒は潜在能力や将来性を重視されるため、ポートフォリオが必須ではありません。しかし、採用担当者は応募者の「技術理解」や「学習意欲」などを知りたいと思っています。簡単なアプリや模写コーディングでも構わないので、形のあるアウトプットを1つ用意しておくと選考通過率が上がります。
未経験エンジニアはどれくらいのレベルのポートフォリオが必要ですか
企業が求めるのは完成度の高さではなく理解度です。簡単なTodoアプリ、天気予報アプリ、レシピ検索アプリなどでも構いませんが、重要なのは学ぶ姿勢や技術理解の深さが伝わることです。
大学生のエンジニア志望者はどんなポートフォリオを作ればいいですか
大学生は学習時間を確保しやすく企業からも伸びしろ枠」見られます。
〇大学生におすすめのポートフォリオ例
・学内向けツール(部活管理アプリ、授業レビュー投稿アプリ)
・日常の課題解決アプリ(家計簿、タイマー、ランニング記録)
・APIを使った趣味アプリ(映画検索、音楽検索、ゲームの戦績管理)
・模写+改善プロジェクト(既存のWebサイトを模写し、自分なりの改善案を追加)
いずれにしても、成長する姿勢を見せられるポートフォリオがあれば高く評価されるでしょう。

